法然院_椿の名所として有名、静寂ただよう法然上人ゆかりの寺院です_京都

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法然院についてご紹介

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哲学の道から少し東側に入ったところに法然院はあります。ちょっときついけど短い坂道の参道を登ったところに趣のある茅葺き屋根の山門が見えてきます。

法然院は、鎌倉時代の初めに法然上人が弟子とともに六時礼讃を唱え住持していたお寺です。
弟子の犯した罪により法然が流罪になった後お寺は荒廃していきましたが、江戸時代の1680年に知恩院和尚により法然上人ゆかりの地に念仏道場が建立され、法然院が築かれたのです。

 

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白砂壇

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山門のすぐ先には「白砂壇(びゃくさだん)」という水を表した模様の砂盛があります。両脇にあるまあまあ大きな盛り砂です。白砂壇の間を通ると心身ともに清められると言われています。

 

法然院の庭園

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山門をくぐり境内を進んでいくと何とも言えない幽玄な雰囲気に包まれます。
広くはないお寺ですが、境内では浄土庭園の景色が楽しめて、涼やかな空気に包まれながら木々の生い茂る緑豊かな参道を散策できます。

浄土庭園には名水として有名な「善気水」が絶えることなく湧き出ています。
また法然院は椿の名所として有名です。三銘椿の五色散り椿、貴椿、花笠椿が植えられているそうで、3月下旬から4月中旬が見ごろとのことです。境内のミステリアスな雰囲気に椿の花が似合います。

 

ご本尊(非公開)

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本堂には本尊阿弥陀如来坐像の他、法然上人立像が安置されています。本堂の向かいの正面に石段があり、美しい地蔵菩薩像が安置されています。
本堂は、4月と11月のそれぞれ1日から7日までの特別拝観の時だけ公開されます。それ以外は非公開です。拝観料(800円)が必要になります。

 

法然上人とは?

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法然上人は、平安時代末期の1133年に美作国(現在の岡山県)に生まれました。9歳の時に父が夜討ちに遭い亡くなるのですが、その際に残した遺言は、法然に復讐を断念させるものでした。そして13歳の時に比叡山に登ったのです。
叡空の弟子となり、18歳の時に法然房源空(ほうねんぼうげんくう)の名を授けられました。

法然は、ひたすら念仏を唱えることで救われるという専修念仏の教えを見出し、比叡山を下り1175年43歳の時に浄土宗を開宗したのです。

1204年、法然の弟子(住蓮と安楽)が念仏法会に参加した女官を出家させたことにより後鳥羽上皇の怒りを買い念仏停止の断が下されました。
1207年に法然は四国流罪となりました。その後、免罪となり勝尾寺にて修行され、京都に戻り1212年に京都で亡くなりました。

 

アクセス

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市バス停「南田町」下車後、山に向かって徒歩5分
市バス停「浄土寺」下車後、山に向かって徒歩10分

 

京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30番地

 

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Chia

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