【春日大社】奈良公園にある世界遺産を散策 壮麗な社殿や見どころ、周辺ランチ紹介

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世界遺産・春日大社はどんなところ?

奈良へ来たら絶対に外せない、行っておくべき観光名所と言えば奈良公園、そして春日大社です。
雄大な奈良公園に、1300年ほどの昔から「国家と国民の平和と繁栄」を祈願されている春日大社がご鎮座されています。

春日山・御蓋山(みかさやま)のふもとに、四つの偉大な神様が祀られています。
第一殿から第四殿まで春日造の御本殿が並び、朱色の美しい社殿を前に参拝することができます。春日大社は世界遺産に登録されています。

JR・近鉄【奈良駅】から奈良交通バス(春日大社本殿行)に乗り、【春日大社本殿】下車すぐのところ。
                               

奈良公園内に建立された春日大社

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奈良公園といえばシカが有名です。奈良公園には、約1300頭もの野生のシカが生息しています。奈良公園のシカは春日大社の神の使いとされ、とても大切に保護されています。「奈良のシカ」として親しまれ、国の天然記念物に指定されているのです。

人に慣れているシカで近寄ってきてかわいいのですが、たまに攻撃することもあるようなので、お気を付けください。
春日大社へ着くまでの道では、近くでかわいいシカの群れを見ながら楽しくお散歩ができます。
                                               

春日大社の二之鳥居とかわいいシカたち

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春日大社までの参道の横には、広い野原が広がる飛火野があり、シカが遊んでいるのを見て楽しめます。
そして緑に囲まれた春日大社参道の長い小路があり、そこを通っていくと二之鳥居が見えてきます。

境内には太古の昔から存在していたと思われるイチイガシの木が巨樹群となって広がっています。門の前で、たくさんのシカたちに出迎えられました。
                     

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鳥居の先に珍しい伏鹿手水所があります。なぜ鹿なのかというと、奈良時代に神様が白鹿にお乗りになって御蓋山(春日山)へ降臨されたのです。そのため、奈良のシカは神鹿として大切に扱われるようになったのです。
                            

春日大社の南門(重要文化財)

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春日大社のご本殿は四方を回廊で囲われています。こちらは回廊の南側に位置する高さ12メートルの南門になります。

南門を入りご本殿へ向かいます。南門をくぐる前から門の奥から神聖な空気が流れ出ているような気配がしました。清らかな雰囲気を感じながら門の中へと入りました。
                                        

ご本殿を間近で拝める特別参拝受付所へ

春日大社の南門を入った正面近くにご本殿参拝所【幣殿・舞殿(へいでん・ぶでん)】があります。通常参拝者は、幣殿・舞殿の前で参拝するのですが、今回は【特別参拝】を申し込みました。
初穂料(500円)を納め、ご本殿前の中門から参拝させていただきました。朱塗りの壮麗な中門・楼門です。
受付時間:9:00~16:00
                                           

春日大社のご本殿・ご祭神について

春日大社の創始は、平城京の守護のため、武甕槌命様(たけみかづちのみこと)を春日山・御蓋山(みかさやま)へ遷し祀ったのが始まりです。

武甕槌命様は、日本神話に登場する神様で、イザナギとイザナミが国生みを行った際に生まれた神様です。剣の神・雷の神とされています。
日本神話の「出雲の国譲り(くにゆずり)」で大活躍され、大国主命(おおくにぬしのみこと)に迫り国譲りを達成された最強の神様です。

武甕槌命様は、鹿島神社総本山の鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)の御祭神でいらっしゃいます。鹿島神(かしまのかみ)とも呼ばれています。

そして春日大社は、768年に四柱の神様を祀る神殿を造営されました。

第一殿に武甕槌命様(たけみかづちのみこと)が祀られています。
第二殿には経津主命様(ふつぬしのみこと)が祀られています。香取神宮(千葉県)の御祭神で、第一殿の神とともに出雲の国譲りで活躍され、建国を支えた武神です。
第三殿に天児屋根命様(あめのこやねのみこと)が祀られています。天照大御神が天岩戸にお隠れになった際に、祝詞(のりと)を奏上した神様です。
第四殿に比売神様(ひめがみ)が祀られています。第三殿の天児屋根命様の妻、御后神です。

春日大社は四柱の偉大な神様を祀っていることから、春日四所明神(かすがししょみょうじん)・春日大明神様と尊称されています。
春日大社は、藤原氏(中臣氏)の氏神です。
                        

神様が天降られた山頂へお祈り【浮雲峰の遥拝所】へ

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武甕槌命様が白鹿にお乗りになって天降られた御蓋山の山頂へお祈りを捧げる場所「浮雲峰遥拝所(うきぐものみねようはいしょ)」が設けられています。東回廊を通って向かいます。

緩やかな傾斜となった通路を上っていきます。周りに人がいないのもありますが神聖な空気に包まれているようで、木のいい香りがしてきます。

春日大社の神紋は「下り藤」ですが、東回廊側には山藤の名所があり、4月の下旬から5月中旬ころまで見ごろを迎えるようです。
                              

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神奈備とされる山頂への入山は禁足地とされています。
こちらの遥拝所で御蓋山の山頂へ、お祈りを捧げることができます。
春日大社のご本殿が創建される以前から崇められている浮雲峰を前にすると、ひと際特別な神聖な空気を感じます。
                   

春日大社の御神木・大杉

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ご本殿の前に、樹齢千年ほどの大杉があります。とても強い生命力で、根本から息吹(イブキ)が伸びて直会殿(重要文化財)の屋根を突き抜けているのが見えます。

春日大社の神木について、約700年前の鎌倉時代に描かれた「春日権現験記絵巻」に幼木として描かれています。
                       

霊験あらたかな後殿(うしろどの)末社

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ご本殿の真後ろにある後殿(うしろどの)です。門戸を守る神様や食の安全を守る神様など、生活に関する様々な災難厄除の神々様がお静まりになられています。
                        

春日大社の有名なたくさんの燈籠【藤浪之屋】

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春日大社には灯籠(とうろう)がたくさんあります。平安時代から現在まで奉納されている灯籠で、3千基ほどもあるそうです。2月節分と8月14・15日の年3回、すべての灯籠に火を灯す春日万燈籠が行われるそうです。

金色に輝く美しい灯籠が並びます。夜にこれだけの数の灯籠に火が灯る光景は幻想的でしょうね。夏の夜にとても似合いそうな情景が思い浮かびます。                        

                         

春日大社のかわいい鹿絵馬と藤棚

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慶賀門(けいがもん)の入口近くに【砂ずりの藤】棚があります。5月初旬ころには1m以上ものびて華やかな景色が見られます。砂にすれるほどの長さに育つそうです。樹齢700年以上といわれています。

春日大社ならではの可愛いシカの絵馬が並んでいます。神鹿の絵馬に祈願すればご利益がありそうですね。
                       

若宮十五社めぐり

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人が一生の間に出会う様々な難所を守ってくださる神々が祀られている若宮十五社を巡ることができます。
主祭神の若宮様は、第三殿の天児屋根命様と第四殿の比売神様の御子神です。
衣食住・学問・財運やひらめきの神様などが祀られています。

良縁・夫婦円満の神様【夫婦大国社】

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良縁・夫婦円満・福寿守護の神様です。日本で唯一ご夫婦の大国様をお祀りした社です。
縁結びにご利益があるので可愛いハートの絵馬がずらりと並んで奉納されています。
若宮十五社めぐりの受付(9時~15時)は夫婦大国社で行っているようです。

開運・財運の神様【金龍神社】

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開運と財運をお守りくださる金龍神社です。こちらで後醍醐天皇が天下泰平の御祈願をされたそうです。
他にも御祭神がありますが次回ゆっくりと巡ってみたいと思います。

>>東大寺のブログへ
>>興福寺のブログへ

春日大社へのアクセス

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JR・近鉄「奈良駅」からバス「東大寺大仏殿・春日大社前」で下車が便利です。
近鉄「奈良駅」からは徒歩で25分ほどです。

【ご本殿参拝所】

3月~10月6:30~17:30
11月~2月7:00~17:00

【特別参拝】9:00~16:00

                       

奈良公園近くでランチ

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奈良・吉野で生まれた柿の葉寿司をいただきました。奈良公園の近くにある「柿の葉寿司いざさ」です。創業100年の老舗のお店です。
付近には他にもレストランがいくつかあります。

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2階で外の景色を眺めながら天ぷらセット(1,600円税込)をいただきました。温かいお蕎麦も付いていて結構ボリュームがあります。
さばと鮭の柿の葉寿司は身がしっかりしていて程よく酢が効いていてとても美味しいです。食欲がでて疲れが癒されました。伝統の味を堪能しました。

                 

                   

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Chia

日本の観光名所やお気に入りのレストランやカフェなどをご紹介しています。全国の観光スポットを巡り、見どころをブログに載せています。